キャンパスの友達の美留、彼女も大学卒業と同時に、海外留学を決めている女の子です。
私と同様に、美留も海外で勉強をしたいという気持ちを持っている子。
だから、とても気の合う友達同士です。
留学費用の面で、とても苦労している話を美留にしてみました。
留学するための資金を、何とかしなければという気持ちから、愛人募集掲示板やTwitterを利用し、パパ活に挑戦した話をしてみました。
見事に失敗してしまったことを伝えたのです。
「パパ活って人気がありすぎて、なかなか出会いがないみたいだよ。それに掲示板とかつぶやきサービスって、かなり危険なんだよね」
「危険？どういうこと？」
「ほら、完全無料だし匿名性がすごく高いでしょう。だから嫌がらせとか冷やかしとかが多いんだ」
それは私自身が、実際経験してよくわかっていることでした。
「ネットで男女の出会いを探すのって、簡単そうで実は難しいの。冷やかしや嫌がらせ、ヤリ目や詐欺が蔓延(はびこ)ってしまっているからね」
「実際利用して、私もそういうの経験したよ。美留は親が費用を出してくれるんでしょう？」
「うちはそんな、お金持ちじゃないから、留学のためのお金は自分でなんだ」
「そのお金持ってるの？」
「私はね、留学費用のほとんどは、パトロンからもらってるの」
「パトロン…？」
パトロンの意味が分りませんでした。
パトロンとはいったいどんな存在なのか？
「それ、パパ活みたいなもの？」
「そんな、適当な女の子がやる関係とは、全く違うよ」
心外そうな顔で言われてしまいました。
「パトロンとは、女の子の夢を本気で応援してくれる男の人のことを言うの。ズボラな女の子がするパパ活とは全く質が違うんだからね」
きっぱり言われてしまいました。
「その男の人と、肉体関係は？」
「愛人契約と違うから、エッチはないよ」
「エッチしないのに、留学のお金を？」
「そうなんだよ、デートにお付き合いするだけ」
これは、すごいと思いました。